メモリアルアートの大野屋

テーマ:葬儀の準備

葬儀の日程の決め方や日取りの注意点を解説

公開日:2024/06/11

更新日:2024/06/19

葬儀の日程の決め方や日取りの注意点を解説

葬儀アイコン目次

故人が亡くなったあとは、お別れのための儀式として、お通夜や葬儀・告別式、火葬などを執り行います。

しかし、こうした儀式の日程は、葬儀の種類やさまざまな事情により前後することも少なくありません。そのため「葬儀の日程はどうやって決めればいいの?」「日取りを決める際に注意すべきことはある?」などの疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、葬儀の日程の組み方や当日の流れ、葬儀の日取りの注意点などを詳しく解説します。さらに、初七日法要や四十九日法要といった法要のスケジュールについて解説していますので、ぜひ参考にしてください。

こんな方にオススメ!

● 葬儀の日程や流れを知りたい人
● 一般葬と一日葬、直葬の日程の違いを知りたい人
● 葬儀の日取りの注意点を知りたい人
● 初七日法要や四十九日法要にスケジュールを知りたい人

1.葬儀の日程の組み方

一般的な葬儀は、故人が亡くなった日を1日目として、2日目にお通夜、3日目に葬儀・告別式・火葬を行います。

しかし、現在では、一般的な葬儀だけではなく、家族葬や一日葬、直葬などを選択されるケースもあり、葬儀のかたちも多様化しています。

そこで、まずは葬儀の種類ごとに、それぞれの日程について詳しく見ていきましょう。

一般葬・家族葬の日程

1日目
(故人が亡くなった日)
搬送・安置
逝去のご連絡
葬儀の打ち合わせ
仮通夜を行う場合もある
2日目 お通夜(午後6時ごろ~)
3日目 葬儀・告別式(午前中~午後の早い時間)
火葬

一般葬は、故人が亡くなった日を1日目として、2日目にお通夜、3日目に葬儀・告別式、火葬を行うのが基本です。ただし、葬儀場や火葬場の空き状況によっては、お通夜や葬儀が1日〜2日ずれるケースもあります。

葬儀の日程や日取りは、故人が亡くなった当日に葬儀社と打ち合わせをして決定します。その際に、葬儀の種類や具体的な内容、喪主や参列者も決めていきます。

一般的にお通夜は、亡くなった日の翌日の午後6時くらいから行われます。葬儀・告別式は、午前中から午後の早い時間に行われるのが一般的です。これは、葬儀・告別式のあとに火葬の時間を確保するためです。

また、仮通夜を行う場合は、1日目の夜に仮通夜、2日目にお通夜、3日目に葬儀・告別式、火葬となります。仮通夜とは、正式なお通夜の前夜に行われる儀式で、主に親族や近しい友人が集まり、故人と最後の時間を過ごすものです。

葬儀には「家族葬」と呼ばれるものもあります。これは、家族や故人と深い親交があった友人のみが参列する小規模な葬儀のことです。家族葬は一般葬と比較すると参列者の人数が少なく、会場も小規模になりますが、日程は上述の一般葬と同様です。

一日葬の日程と流れ

1日目
(故人が亡くなった日)
搬送・安置
逝去のご連絡
葬儀の打ち合わせ
2日目 葬儀・告別式(午前中~午後の早い時間)
火葬

一日葬とは、お通夜を行わず、葬儀・告別式、火葬のみを行う葬儀のことです。故人が亡くなった日を1日目として、2日目に葬儀・告別式、火葬を行うのが一般的ですが、葬儀場や火葬場の空き状況によっては、葬儀が1日〜2日ずれる場合もあります。

一日葬は、喪主やご遺族の負担を軽減したい場合や、参列者のスケジュール調整が難しい場合などに選ばれる葬儀です。

一日葬の場合、葬儀・告別式、火葬は1日で終わりますが、日本では故人が亡くなってから24時間は火葬を行ってはいけないと法律で定められています。そのため、お通夜がない一日葬でも、葬儀や火葬は、故人が亡くなった翌日以降に行われます。葬儀までの間は、ご自宅や葬儀場などでご遺体を安置します。

直葬の日程と流れ

1日目
(故人が亡くなった日)
搬送・安置
逝去のご連絡
葬儀の打ち合わせ
2日目 火葬

直葬では、お通夜や葬儀・告別式といった儀式を行わず、火葬のみを行います。儀式は行いませんが、火葬の前にご遺族や親族、親しかった友人のみで、お別れの挨拶の時間を設けるのが一般的です。

お通夜や葬儀は行わないものの、上述のとおり、日本では故人が亡くなってから24時間は火葬を行いません。そのため、火葬までの間は、ご自宅や葬儀場でご遺体を安置します。

直葬を選択されるのは、故人やご遺族の経済的事情や故人の遺言など、何らかの理由があるケースが一般的です。また、宗教的な儀式を行わないため、菩提寺がある場合は直葬を選択できないこともあります。

2.葬儀の日取りを決める際の注意点

葬儀の日取りを決める際は、葬儀の種類だけではなく、そのほかにも以下の点に注意が必要です。

・火葬場や葬儀場の空き状況
・後火葬と前火葬
・菩提寺や僧侶の都合
・ご遺族や参列者の予定
・友引など六曜との関係
・葬儀の日延べと費用の関係

それぞれ詳しく見ていきましょう。

火葬場や葬儀場の空き状況

葬儀の日取りや日程を決める際、まずは火葬場の空き状況を確認します。火葬場の予約が取れた日を基準に、そこから逆算して葬儀・告別式、お通夜の日取りを調整しながら葬儀場を予約します。

一般葬の場合、亡くなった翌日にお通夜、翌々日に葬儀・告別式、火葬という日程が基本です。しかし、火葬場の空きがない場合、葬儀の日程を後ろにずらすケースもあります。とはいえ、ご遺体の安置には限りがあります。

故人をきれいな姿でお見送りするためにも、故人が亡くなったらその日のうちに葬儀社と打ち合わせを行い、火葬場と葬儀場の空き状況をすぐに確認しましょう。

後火葬と前火葬

葬儀の日程を組む際には、火葬のタイミングにも注意が必要です。一般的にイメージされている葬儀・告別式のあとに行う火葬は「後火葬」と呼ばれています。

しかし、地域によっては葬儀・告別式の前に火葬をする「前火葬」が行われるケースもあります。例えば、東北地方や北海道、九州や沖縄の一部地域では、現在でも前火葬の風習が見られます。

東北地方や北海道など、冬場に大雪が降る地域では、以前は葬儀の知らせを受けてから参列者が集まるまでに、時間がかかることも少なくありませんでした。また、九州や沖縄など、夏場の気温が高く長時間のご遺体の安置が難しい土地では、葬儀前に火葬をする習慣がありました。

現在でも、こうした風習が残っており、地域によっては前火葬が行われる場合もあります。また、ご遺体の安置が難しい場合や亡くなった場所と葬儀の場所が離れている場合(海外で亡くなったケースなど)も、前火葬を行うことがあります。

前火葬を行う場合は、お通夜の前、または葬儀・告別式の前までに火葬を済ませます。一般的な日程とは異なるため、葬儀社と相談したうえでスケジュールを組みましょう。

ただし、前火葬を行うと、葬儀の際に参列者が故人のお顔を見てお見送りをすることができなくなってしまいます。前火葬を行う場合は、親族や参列者にご理解いただけるような配慮が必要です。

菩提寺や僧侶の都合

葬儀の日取りを決める際には、菩提寺や僧侶の予定を考慮する必要があります。とくに仏式の葬儀では、僧侶の参加が不可欠です。希望する日程に別の葬儀が予定されている場合、スケジュールを調整する必要があります。

また、菩提寺がない場合は、葬儀社が僧侶を紹介してくれることがありますが、この場合も同様です。葬儀をスムーズに執り行うためには、菩提寺や僧侶との密なコミュニケーションが重要です。

ご遺族や参列者の予定

葬儀の日程を決める際には、ご遺族や参列者の予定も確認する必要があります。とくに、近しい親族や親友が参列できるように、事前に予定を伺っておくことが望ましいでしょう。

また、遠方からの参列者がいる場合は、交通手段や宿泊施設の手配も考慮する必要があります。仕事や学校の都合で参列が難しい方もいるため、事前に調整を行い、できるだけ多くの方が故人を偲ぶ機会を持てるよう配慮しましょう。

友引など六曜との関係

日本では、六曜と呼ばれる日取りの考え方があり、とくに「友引」は葬儀を避けるべき日というイメージが定着しています。その理由は、友引に葬儀を行うと「故人が友人を連れて行ってしまう(友を引く)」と解釈され、縁起が悪いと感じる方がいるためです。

実際には「友引」にそのような意味はなく、あくまで言葉の響きからくる印象です。しかし、火葬場や葬儀場も友引を休業日としているケースが多く、葬儀の日取りを決める際は、友引を避けて日程を組むのが一般的です。

葬儀の日延べと費用の関係

葬儀の日程を決める際、さまざまな事情で日程を延ばすこともあるでしょう。しかし、葬儀を日延べをすると、ご遺体の安置費用や葬儀場の使用料が高くなる可能性があります。

とくに、長期間の安置が必要な場合は、冷蔵設備を利用するなど追加費用が高額になることも考慮しなければなりません。予算を確認し、できるだけ早いタイミングで葬儀の日取りと日程を決めましょう。

3.初七日法要、四十九日法要の日取り・日程

葬儀が終わったあとにも、故人の冥福を祈るための重要な儀式が続きます。

その中でも、初七日法要と四十九日法要は、とくに大切な儀式とされています。これらの法要は、故人が成仏するための重要な節目とされ、家族や親しい人々が集まり、故人を偲びながら祈る機会となります。

そこでここからは、初七日法要と四十九日法要の意義や日取り、日程について詳しく解説します。

初七日法要とは?

初七日法要は、故人が亡くなってから7日目に行われる法要のことです。

仏教では、亡くなってから7日目に、故人の魂が三途の川のほとりに到着するとされています。そのため、7日目に法要を行い、故人の魂が無事に三途の川を渡れるようにとお祈りするのです。

初七日法要の日取り・日程

本来、初七日法要は、故人が亡くなった日を1日目として数え、7日目に行われる儀式でした。しかし、現在では、ご遺族や参列者の負担軽減のために、葬儀と同日に初七日法要を行うことが一般的になっています。

初七日法要は、葬儀・告別式、火葬が終わったあとに行われる場合と、火葬前に行われる場合があります。

四十九日法要とは?

四十九日法要は、故人の命日から49日目に行われる仏式の法要のことです。

仏教では、亡くなった人の魂が現世と来世の間をさまよう期間を「中陰」と呼びます。この中陰にあたる49日間、故人は閻魔様の裁きを受け、最終審判で来世の行き先が決まるとされています。そのため、四十九日法要は故人の魂が無事に極楽浄土へ旅立ち成仏できるよう、家族や親族が祈りを捧げる重要な儀式と位置づけられているのです。

四十九日法要の日取り・日程

四十九日法要は、故人が亡くなった日を1日目として数え、49日目に行われるのが基本です。しかし、参列者や僧侶の都合によって、日程を前倒しすることもあります。

とくに、参列者が予定を合わせやすいようにと、土日や祝日などに行われるケースも増えています。日取りを調整する場合は、事前に僧侶や親族と相談し、より多くの方が参列しやすい日を選びましょう。

四十九日法要は、午前中に儀式を行い、昼に会食を挟む日程が一般的ですが、ご遺族や僧侶、会場の都合によってはお昼以降の開始となる場合もあります。

四十九日法要以降の法要について

四十九日法要が終わった後も、故人を供養するための法要が続きます。以下に、四十九日法要以降の主要な法要について紹介します。

一周忌法要
時期:亡くなった翌年の祥月命日
概要:遺族、親族をはじめ、友人、知人も列席することが多い

三回忌法要
時期:死後2年目
概要:遺族、親族をはじめ、友人、知人も列席することが多い

七回忌法要
時期:死後6年目
概要:七回忌以降、少しずつ規模を縮小していく傾向にある

十三回忌法要
時期:死後12年目
概要:遺族のみで行うことが一般的

三十三回忌法要
時期:死後32年目
概要:これをもって「弔い上げ」とすることが多く、遺族や親族、友人、知人が列席することもある

葬儀後に故人を偲んで集まる機会を「法事」と呼ぶこともありますが、これは上記のような法要とともに、集まった家族や親族がともに食事をしたり、お墓参りをしたりする一連の行事を指します。

4.仏式以外の宗教の法要について

上記でご紹介した内容は、仏式葬儀の法要についてです。仏教以外の宗教でも同様に、故人を供養するための法要があります。ここでは、神道とキリスト教の法要について紹介します。

神道の法要スケジュール

神道では、故人は亡くなったあと、霊となり家の守り神になるとされています。そのため、葬儀以降は、霊祭(たままつり・れいさい)や式年祭という法要を行い、故人の魂を祭ります。

代表的な霊祭
・翌日祭:葬儀の翌日に行われ、家族のみでお墓参りをする
・十日祭:死後10日目に行われ、仏教の初七日法要に相当する
・五十日祭:死後50日目に行われ、仏教の四十九日法要に相当する

ほかにも、二十日祭、三十日祭、四十日祭、百日祭といった霊祭がありますが、近年では省略される傾向にあります。

その後は、式年祭として一年祭、三年祭、五年祭、十年祭を行います。十年祭以降は、10年ごとに式年祭を行い、五十年祭でひと区切りとするのが一般的です。

キリスト教の法要スケジュール

キリスト教では、故人の魂は神のもとに召されるとされており、死後も故人を追悼・記念して祈りを捧げます。

カトリックでは、死後3日目、7日目、30日目に追悼ミサが行われます。そして、一周忌には死者記念ミサが行われ、それ以降は10年、20年といった節目にミサを行う場合もあります。

プロテスタントでは、死後1ヶ月目に召天記念礼拝を行い、その後は、1年目、3年目、5年目、7年目に記念礼拝を行うのが一般的です。

5.葬儀の日程や日取りの注意点を理解して、心を込めてお見送りをしましょう

葬儀の日程を決める際は、故人やご遺族、参列者の状況に応じて、さまざまな要素を考慮する必要があります。また、一般葬や一日葬、直葬といった葬儀の種類により、日程の流れや注意点が異なります。さらに、葬儀後の法要には、初七日法要や四十九日法要といった重要な節目もあり、これらの法要を通じて故人の冥福を祈ります。

故人とのお別れは大変悲しくつらいものです。しかし、葬儀の日程や日取りの注意点を事前に理解して適切な準備を進めることは、ご遺族の気持ちを整えて、心を込めて故人をお見送りすることにもつながります。

ぜひこの記事を参考に、葬儀の日程や日取りについて検討してみてください。

メモリアルアートの大野屋では、葬儀・法要についてベテランスタッフが常に待機しており、お客様それぞれの質問や、必要な事をお聞きした上で、お悩みに沿ったご提案やご相談をさせていただきますので、安心して いつでもお気軽にご相談ください。

メモリアルアートの大野屋「葬儀の事前相談」

この記事をシェアする topicイメージ topicイメージ topicイメージ

ページトップ

通話無料 0120-02-8888 24時間365日対応(関東のみ)お葬式のご相談・お問い合せ

お葬式のお見積り(無料)

かんたん資料請求(無料)

ページトップ

お電話

資料請求