メモリアルアートの大野屋

テーマ:葬儀のマナー

社葬に参列する際のマナーとは?服装や香典の注意点、弔電、供花の送り方を解説

公開日:2024/09/12

更新日:2024/09/12

社葬に参列する際のマナーとは?服装や香典の注意点、弔電、供花の送り方を解説

葬儀アイコン目次

創業者や社長、会長など企業にとって重要な人物が逝去された際は、会社が「社葬」を行うのが一般的です。社葬の案内を受けたときは迅速に対応し、相応な人物が参列しましょう。

そこでこの記事では、社葬の案内をもらった際にするべきことや社葬に参列する際のマナーや注意点を詳しく解説します。気になる香典や弔電、供花のマナーについてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

こんな方にオススメ!

● 社葬の意義や目的、対象となる人を知りたい人
● 社葬のお知らせが届いた際にすべきことを知りたい人
● 社葬の参列者の人選について知りたい人
● 社葬に参列する際のマナー・注意点を知りたい人
● 社葬の香典のマナー・注意点を知りたい人
● 社葬に弔電や供花を送る際の注意点を知りたい人

1.社葬とは

社葬とは、企業が主体となって行われる葬儀のことで、故人を偲ぶとともに、その功績に敬意を表する重要な儀式です。主に創業者や経営者、役員など、企業の成長や発展に多大な貢献をした人物が対象となります。

また、社葬は一般的な葬儀としての側面だけでなく、企業の社会的な顔を表現する場でもあり、取引先や関係者に対する企業の礼儀や感謝を伝える機会でもあります。

本記事では、社葬の案内を受けた方に向けて、社葬に参列する際に気をつけるべきマナーや香典や弔電、供花の送り方などについて解説します。

なお、社葬を執り行う担当社員が知っておくべきポイントについては、以下の記事で解説しています。

2.ご訃報・社葬のお知らせが届いた際にすべきこと

社葬の案内が届いた際には、迅速に対応する必要があります。社葬は企業の重要な儀式であり、故人を偲ぶとともに、企業間の関係を円滑に保つためにも失礼のない行動が求められます。

そこでここからは、社葬のお知らせを受け取った際に、まず行うべき基本的な対応を解説します。

詳細を確認する

まずは、社葬に関するお知らせの詳細を確認することが重要です。

「故人の氏名」「所属会社」「役職」「ご逝去された日」を確認し、正式な対応を取るために必要な情報を把握しましょう。また、社葬の日程や会場、担当葬儀社や葬儀委員長の名前など、式に関わる全ての情報をしっかりと確認することも大切です。

葬儀委員長とは、社葬における全体の進行を取り仕切る責任者のことです。多くの場合、故人が所属していた企業の代表者が担当します。葬儀委員長や企業の担当社員に対しては、丁寧にお悔やみの言葉を述べたうえで、必要に応じて電話などで直接連絡を取って確認をしましょう。

社葬への参列者を決める

社葬の案内を受けた際には、早急に参列者を決定する必要があります。参列者には、故人の役職や会社の規模に応じて、ふさわしい人物を選ぶことが重要です。具体的には、故人の役職と同等以上の方が参列します。

また、故人と深い関わりがあった場合や会社としてつながりが強い場合は、あらかじめ先方に確認したうえで、社葬だけではなく通夜にも参列することが望ましいでしょう。

香典・供花・弔電などを手配する

社葬に参列する際には、香典を持参するのが基本です。ただし、参列が難しい場合や代理人を立てることができない場合には、弔電を送ったり、供花や香典を送付することも可能です。この場合は、後日改めて「お悔やみ状」をお送りし、誠意をお伝えしましょう。

ただし、社葬のお知らせに「ご香典・ご供物・ご供花の儀は辞退申し上げます」などの記載がある場合は、それに従います。

3.社葬に参列するときのマナーや注意点

社葬は、故人の功績に敬意を表し、その追悼を行う場であるとともに、企業間の関係性にも影響を与える重要な儀式です。

また、社葬には、企業関係者だけでなくご遺族や親族なども参列します。そのため、企業同士の礼儀やマナーを守ることに加え、一般の葬儀と同様にご遺族への配慮も必要になります。そこでここからは、社葬における参列のマナーや注意点を詳しく解説します。

参列者選びのマナー・注意点

社葬に参列する者は、企業を代表する存在であるため、人選は慎重に行いましょう。一般的には、故人の役職と同等またはそれ以上の人物が参列することが求められます。

例えば、故人が社長であった場合は、自社の社長や会長が参列し、故人の功績に対する敬意を表します。役職が故人よりも下の者が参列することは失礼にあたるため、十分に注意しましょう。

代理人を立てる際のマナー・注意点

本来の参列者がどうしても社葬に出席できない場合は、代理人を立てることが可能です。ただし、代理人の選定には細心の注意が必要です。代理人を立てる際は、できるだけ故人と親しい関係にあった役職者や、故人の功績にふさわしい立場の人を選びましょう。

代理人が参列する際は、本来の参列者の名刺の右肩に「弔」を記載し、自身の名刺には「代」と記載して、2枚を合わせて受付で提出します。

服装のマナー・注意点

社葬の服装は、一般的な葬儀と大きな違いはなく、喪服が基本となります。ただし、社葬の参列者は、企業の代表者として扱われるため、身だしなみには十分な注意を払い、失礼のない服装で参列しましょう。

ここからは、男女別に服装のマナーと注意点を説明します。

男性の服装

男性の喪服は、ブラックフォーマルのスーツが基本です。シャツはブロード素材のものを着用し、ネクタイは光沢感のない黒色のもの、靴下と革靴もすべて黒で統一します。革靴は磨いて汚れのない状態にしておきます。

また、ポケットチーフやカフスボタンなどの装飾品はできるだけ控え、葬儀の場にふさわしい身だしなみを心がけましょう。

女性の服装

女性も、ブラックフォーマルのスーツや黒いワンピースなどの喪服が基本です。スカートは膝丈のもの、シャツやトップスは胸元が開きすぎていないタイプを選びましょう。また、ストッキングは黒い透け感のあるタイプを着用し、アクセサリーはパールのネックレス程度に留めます。派手なメイクやネイル、香水は控え、葬儀の場にふさわしい装いを心がけることが重要です。

葬儀の服装については、以下の記事でも詳しく解説しています。

社葬の弔辞を行う際のマナー・注意点

弔辞とは、故人に向けた「最後の別れの手紙」のようなものです。故人との関係や思い出を共有し、感謝や敬意の念を表現します。社葬の場合、故人が企業に果たした役割や功績を称えることが中心となります。

弔辞を依頼された場合は、特別な理由がない限り引き受けましょう。弔辞は、会社間の関係性や故人との関わりなど、さまざまな要素を考慮したうえで依頼されています。そのため、安易に断るのは失礼にあたります。

ただし、相応の理由があり弔辞を引き受けるのが難しい場合は、早めにその旨を伝え、別の方に依頼ができるよう配慮しましょう。

弔辞の文字数は1,000文字前後、奉読時間は3分前後が目安です。簡潔でありながら、故人の功績や人柄がしっかり伝わるように、以下の構成を参考に要点をまとめておきます。

<弔辞の構成>

冒頭の挨拶
参列者への感謝と、故人への哀悼の意を表す挨拶を述べます。
故人の紹介と功績<
故人の職務や功績について触れ、その貢献に対して敬意を表します。
個人的なエピソード
故人との思い出や印象深い出来事を振り返り、人柄を偲ぶ言葉を述べます。
締めの言葉
故人への感謝の言葉で締めくくり、改めて哀悼の意を示します。

また、弔辞を述べる際は「忌み言葉」を使用しないように注意します。忌み言葉とは、不幸を繰り返すことを連想させる言葉や、不吉な印象を与える表現のことです。

<忌み言葉の例>

・重ね重ね(繰り返しを連想させるため避ける)
・再び、戻る、繰り返す(不幸が繰り返されることを連想させるため避ける)
・死ぬ、亡くなる(直接的な表現は避け、「永眠」や「ご逝去」を使用する) など

弔辞を準備する際は、これらの言葉を避けて、葬儀にふさわしい内容となるよう十分な配慮を心がけましょう。

4.社葬での香典のマナー・注意点

社葬に参列する際は、香典を持参するのが一般的です。ただし、先方が「香典辞退」の意向を示している場合は、持参をしなくても問題ありません。

香典は、故人に対する敬意とご遺族への配慮を表すものであり、社葬でも重要な役割を果たします。そこでここからは、社葬での香典に関するマナーや注意点を詳しく解説します。

香典の金額相場

社葬での香典の金額は、故人との関係や会社の規模、故人の役職によって異なりますが、30,000円や50,000円が一般的な相場とされています。

ただし、親交の深かった企業であれば、50,000円以上というケースもあるため、事前に社内でよく確認しましょう。

香典袋の書き方・渡し方

社葬の場合でも、香典袋のマナーは一般的な葬儀とほぼ同様です。

表書きには「御霊前」や「御香典」といった言葉を使います。ただし、浄土真宗の場合は「御霊前」を使わず「御仏前」とするのが一般的です。また、神式葬儀の場合は「御玉串料」「御榊料」「御神前」、キリスト教葬儀の場合は「御霊前」「御花料」「献花料」とします。

香典袋は袱紗に入れて持参し、受付でお渡しします。参列が難しく、なおかつ代理人を立てられないなどの理由で香典を郵送する場合は、お悔やみの手紙を添えて不祝儀袋に入れて、現金書留で送ります。

香典の税務上のとらえ方

社葬で企業として香典をお渡しした場合、香典は「接待交際費」として経費計上が可能です。ただし、社会通念上、相応な金額を大きく超えている場合は、税務調査の対象になる可能性があります。

そのため、香典をお渡しする際は、上記でご紹介した相場から大きく離れないように注意しましょう。

5.社葬に弔電を送る際の注意点

社葬に参列できない場合や、香典の代わりに弔意を表すためには、弔電を送ることが一般的です。弔電は、故人への哀悼の意を込めたメッセージを伝える手段であり、社葬でも多くの方が利用します。

ここでは、社葬での弔電の送り方や書き方に関する注意点を詳しく解説します。

弔電の送り先と受取人、差出人

弔電を送る際には、まず「送り先」と「受取人」を正確に把握することが大切です。

一般的な葬儀であれば、喪主となるご遺族宛てにお送りしますが、会社が執り行う社葬の場合は、会社名と部署名、先方の担当者名を併記するのが一般的です。担当者名がわからない場合は「葬儀責任者様」と記載します。

弔電の送り先は、社葬の案内に記載されているケースが多いですが、記載がない場合は、担当の葬儀社や企業の担当者に確認しましょう。

また、差出人には、自社の社名と社長、会長などの代表者名を記載するのが一般的です。

弔電の送り方

弔電は、郵便や電報サービスを利用して、社葬の前日までに送ります。弔電を送る際は、社葬の日程に間に合うよう、早めに手配を進めましょう。

弔電はメールやファックスなどではなく、正式な形式で送ることが大切です。電話連絡だけでは不十分ですので、必ず電報を送るようにしましょう。

社葬の弔電の書き方、文例

弔電を書く際は、哀悼の意を伝える一方で、葬儀にふさわしい形式と文言を使うことが大切です。故人の功績を称え、ご遺族へのお悔やみを述べる内容が基本となります。

以下に、社葬における弔電の一般的な文例をご紹介します。

<弔電の文例>

(故人の名前)様のご逝去の報に接し、弊社社員一同、大変驚いております。長年にわたり貴社の発展にご尽力され、その功績は大きなものと存じます。心よりご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様におかれましては、どうかお気を落とされませんようお祈りいたします。

また、弔電の文章では、弔辞と同じく「忌み言葉」を使用しないように注意しましょう。各電報サービスでも、弔電用に例文を用意しているので、それらを参考にするのもおすすめです。

6.社葬に供花や供物を送る際の注意点

社葬では、供花を送り弔意を示すケースが多く見られます。とくに、香典辞退の意向を受けた場合は、香典の代わりに供花をお送りするのが一般的です。

供花には、白い花を中心に淡い色の花が使用されるのが一般的です。ただし、宗教によって選ぶ花が異なる点に注意しましょう。

<仏式葬儀>

白を基調とした花で、菊や百合、蘭、カーネーションなど。毒のある花(彼岸花やチューリップ)やトゲのある花(バラやアザミ)は避けます。

<神式葬儀>

白い花を中心に菊や百合、蘭、カーネーションなど。

<キリスト教葬儀>

白い百合やカーネーションなどの洋花。とくに、聖母マリアの象徴とされている白い百合が選ばれています。

供花の相場は1基あたり15,000円〜35,000円です。また、供花には贈り主がわかるように名札を付けます。名札には、会社名と代表者名を記載します。

供花については、以下の記事でも詳しく解説しています。

また、供物には、果物やお菓子、酒などが選ばれることが一般的ですが、宗教や宗派に応じた選定が求められます。保存が効くものを選び、包装にも配慮することが大切です。ただし、近年の社葬では、供物をお送りするケースは少なく、辞退される企業も多く見られます。

7.社葬は企業にとって重要な儀式、適切な対応で参列しましょう

企業が主体となって行う社葬は、故人を偲ぶとともに、会社としての意思を示す重要な儀式です。そのため、社葬の案内を受け取った場合は、迅速に対応し、適切なマナーを理解したうえで、相応の役職者が参列することが大切です。

この記事を参考に、社葬のマナーや注意点を振り返り、ふさわしい対応で故人への哀悼の意を示しましょう。

メモリアルアートの大野屋では、社葬の準備から当日のサポートまで一貫して承ります。

準備段階では、ご遺族様との調整や、社外通知(案内状の発送)、ホテル葬の場合はホテルとの調整、リハーサルなども丁寧にサポートいたします。社葬当日には、貴社ご担当者様と連携し、当社スタッフが各セクションでのサポートや会葬者様の誘導を的確に行います。

社葬について、ご不明点や疑問点などがございましたら、お気軽に「大野屋 葬儀の相談窓口」までご相談・お問合せください。

社葬ご相談フォームはこちら

そのほかのご相談はこちら

この記事をシェアする topicイメージ topicイメージ topicイメージ

ページトップ

通話無料 0120-02-8888 24時間365日対応(関東のみ)お葬式のご相談・お問い合せ

お葬式のお見積り(無料)

かんたん資料請求(無料)

ページトップ

お電話

資料請求