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テーマ:葬儀の準備

自宅葬を行う際に知っておきたいメリット・デメリット、注意点などを解説。

公開日:2024/09/23

更新日:2024/09/23

自宅葬を行う際に知っておきたいメリット・デメリット、注意点などを解説。

葬儀アイコン目次

こんな方にオススメ!

● 自宅葬を行うことを検討している方
● 自宅葬のメリット・デメリットを知りたい方
● 自宅葬を行う際の注意点を知りたい方

1.自宅葬とは?

自宅葬とは、亡くなった方の自宅で行う葬儀のことをいいます。ひと昔前は自宅葬が主流でしたが、現在、特に都市部においては斎場やセレモニーホールで葬儀を行うことが一般的となっています。

自宅葬が減少した背景としては、日本人の生活を取り巻く環境や価値観の変化による影響が大きいようです。具体的には、核家族化に伴いマンションやアパートなどの集合住宅に暮らす人が増えたこと、近隣住民や親族とのつながりが希薄になったことなどが挙げられます。一方で、広い家屋が多く、住民同士の交流も活発な地方の都市など、現在でも地域によっては自宅葬が多く行われています。

そうした中で、近年、大勢の参列者が訪れる大規模な葬儀ではなく、家族葬のように限られた親しい人だけで行う葬儀形式を選択する方が増えていることから、再び自宅葬が見直される動きもあるようです。少人数の規模であれば自宅で葬儀を行うことも不可能ではありません。慣れ親しんだ場所で、ゆっくり故人と最後のお別れをしたいという理由から、自宅葬を選ばれる方もいらっしゃるようです。

2.自宅葬を行う際の選択肢

自宅葬を行うにあたり、まずは、その進め方を決める必要があります。選択肢は二つで、一つは葬儀社を通さずに自身ですべて手配する方法、もう一つは葬儀社に依頼して進める方法です。以下に、それぞれ必要なことや注意点などについてまとめました。

■ すべて自身で準備して行う

「最後は自宅で故人を送ってあげたい」、「家族や親しい人たちだけで静かにお別れをしたい」、「できるだけ費用をおさえたい」など、様々な理由から自宅葬を検討されている方もいらっしゃることでしょう。自宅葬は、葬儀社に依頼せず、ご自身で行うことも可能です。しかしながら、葬儀には多くの準備や手配が必要ですし、時間も手間もかかります。大切な方を亡くした悲しみの中、すべてをご自身で行うのは大変な負担を伴うため、あまり現実的ではないかもしれません。
葬儀社に依頼しない場合、以下のような作業をご自身で行う必要があります。

ご遺体の搬送(病院から自宅、自宅から火葬場まで)
・死亡届の提出
・火葬場の予約、手続き
 ※民間の火葬場は葬儀社を通さないと予約できません
 ※都内の火葬場はほぼ民間である点にご注意ください
・安置用のドライアイスの手配
・棺の準備
・骨つぼの準備
・遺影写真の準備
・祭壇の設営
・納棺

このほか、仏式で葬儀を行う際は枕飾りなども必要です。物品も含めて一からすべて手配するのは大変なので、無理をせず葬儀社に相談することをおすすめします。

■ 葬儀社に依頼して行う

自宅葬は、自宅で行う葬儀だからといって、すべてご自身で手配をしなくても、葬儀社に依頼して行うことが可能です。葬儀に必要な多くの作業や手続きなどを葬儀社に任せられるので、ご遺族の負担を減らし、スムーズに葬儀を執り行うことができます。また、斎場やセレモニーホールを利用しない分、通常の葬儀プランよりも費用を削減できるメリットがあります。ほとんどの葬儀社で対応しているので、自宅葬を行いたい旨を伝えれば希望に沿ったプランを提案してくれるでしょう。ただし、自宅の間取りや希望する葬儀の内容によっては対応が難しい場合があります。希望する内容で自宅葬に対応してもらえるかどうか、事前に葬儀社に確認しましょう。

【葬儀社に依頼することが決まったら】

葬儀社に依頼することが決まったら、次にどのような葬儀形式にするか検討しましょう。葬儀を行う場所が葬儀場ではなく自宅に変わるだけで、進行や必要なものは葬儀場で行う場合とそれほど大きくは変わりません。葬儀形式には、スタンダードな「一般葬」のほか、身内や親しい人のみで行う「家族葬」、通夜を行わず葬儀・告別式や火葬のみを1日で行う「一日葬」、通夜・告別式・葬儀などの儀式を省略して火葬のみを行う「直葬」といったものがあります。葬儀社ではいずれの形式にも対応できる場合がほとんどなので、あらかじめ相談されることをおすすめします。

大野屋では、葬儀のプランごとに明瞭な金額をご提示しています。自宅葬の選択肢も含め、お客様だけのオリジナルプランを作ることもできますのでぜひご相談ください。

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3.自宅葬を選ぶメリット

自宅葬を選択した場合、葬儀場で営まれるお葬式とは異なるメリットがありますので、ここでいくつかご紹介しましょう。

■ 時間を気にせず故人と過ごせる

一般的に、斎場やセレモニーホールなどで葬儀を行う場合は滞在時間に制限が設けられていますが、自宅葬ではそのような制限がないため、時間を気にすることなく故人とゆっくり過ごすことができます。慌ただしさのない落ち着いた雰囲気の中、故人との最後の時間を自分たちのペースで過ごせるのは、自宅葬ならではのいちばんのメリットといえるでしょう。

■ 住み慣れた家で故人を送ることができる

「最期は自分の家で迎えたい」と願う人は少なくありません。特に故人が闘病のため長期間入院されていた場合、故人の意思はもちろん、ご遺族としても住み慣れた自宅で少しでも一緒に時間を過ごせたらという思いがあるでしょう。思い出の詰まった自宅で家族と語り合ったり、他の参列者に気を遣うことなく故人に話しかけたりできるのは、自宅葬の大きなメリットといえます。

■ リラックスして式に臨むことができる

お葬式は、故人とご遺族がともに過ごす最後の貴重な時間であり、普段通りのリラックスした雰囲気の中で見送りたいと思う方も多いでしょう。しかし、一般的な葬儀では、参列者への対応など気を遣う場面が多く生じます。また、斎場やセレモニーホールといった普段とは異なる環境であることから、ご遺族や親族にとっても緊張しやすい状況といえるでしょう。その点、自宅葬はご遺族や親族がよく知っている空間で、参列者も限られるため、大勢の方にご挨拶や接待などをする必要はありません。「多くの参列者に対応するのは緊張する」、「少人数でリラックスしたムードの中で見送りたい」と考えている方にとって、自宅葬を選ぶメリットは大きいといえるでしょう。

■ 斎場の利用費用がかからない

自宅を葬儀会場とするため、斎場やセレモニーホールなどの施設利用料金がかからない点も自宅葬のメリットです。会場費がかからない分、一般葬に比べて葬儀費用を安くおさえることができます。できるだけ経済面での負担を減らしたい方は、選択肢の一つとして自宅葬を検討してみると良いかもしれません。

4.自宅葬を行うデメリット

自宅葬を選択する際のデメリットとしては、以下の点が挙げられます。自宅葬を検討されている方は、前述のメリットとあわせて参考にされてください。

■ 近隣住民への配慮が必要

自宅で葬儀を行う際は、近所に住む方々への配慮が不可欠です。葬儀においては、棺の出入りをはじめ、参列者の往来、話し声、車の移動、線香の匂いや読経など、通常とは異なる様々な状況が生じます。トラブルを避けるためにも、ご近所には事前にお知らせしておくことが重要です。また、路上駐車や近所の家の前に勝手に車を駐車することのないよう、駐車スペースの有無も事前に確認しておく必要があります。

■ 参列者にプライベートな部分を見られる可能性がある

普段生活している自宅で葬儀を行うため、参列者にプライベートな空間を見られてしまう可能性があることも考えられるデメリットの一つです。葬儀を行う部屋だけではなくトイレや洗面所を参列者が利用できるようにしておかなければならないほか、参列者が間違ってほかの部屋に立ち入ってしまう可能性も考えられます。プライベートな場所をどうしても見られたくないという方は、自宅葬は避けたほうが無難でしょう。

■ 家族で負担することが大きい

斎場で葬儀を行う場合と比べて、自宅葬ではご家族が行わなければならない作業が大幅に増えます。特に葬儀社に依頼せず自宅葬を行う場合は、準備から片付けまですべて自分たちで進めなければなりません。少人数のごく親しい方限定とはいっても、お茶やお菓子をお出しするなど、参列された方へのある程度の接待は必要です。
葬儀社を通して行う場合も、スペースの確保や掃除をはじめとする準備、葬儀後の片付けについては、ご自身で行う必要があります。斎場で行う場合、これらの作業は基本的にはすべて葬儀社に任せられるため、その分ご家族の負担が軽減できると考えていただいてかまいません。自宅葬を検討する際は、準備・片付けなどに要する時間や手間、ご家族の協力を得られるかなどを十分に考慮しましょう。

5.リビング葬について

メモリアルアートの大野屋では、ご自宅のリビングのようなくつろぎ空間で、静かに温かく見送るための家族葬専用施設をご紹介いたします。

もしもに備えて編

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フューネラルリビング小平

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6.自宅で葬儀を行う際の注意点

ご自宅は故人との思い出が宿る大切な場所であり、葬儀後にご家族が住み続けるケースも少なくないでしょう。だからこそ、近隣の方々や家主・管理会社とのトラブルを防ぐためにも、気をつけなければならない点がいくつかあります。ここでは、自宅葬を行うにあたって注意すべきポイントをご紹介します。

■ 葬儀を行うスペースの確保

自宅葬を行う上で、まずは葬儀を行うためのスペースを確保することが重要です。ご遺体を安置するスペース、祭壇を置く場所、僧侶や参列者が入れる空間などが必要となりますが、現代の住宅は昔の家屋と比べて手狭であることが多く、自宅葬には適さないケースもあります。葬儀社の多くは、6畳ほどのスペースがあれば自宅葬に対応できるとはしているものの、葬儀の規模や参列者の人数などによって必要な広さは異なるため事前に確認が必要です。

■ エレベーターや駐車場など周辺スペースの確保

儀式そのものを行うスペースのほかに、廊下や玄関、階段・エレベーターなど、棺が出入りする導線を確保する必要があります。2階以上の部屋で葬儀を行う場合は、階段やエレベーターの広さを確認しましょう。マンションによっては、通常のエレベーターの背面に扉がついていて大きなものを乗せられるようになっていることもあります。マンションの高層階に住んでいてエレベーターに棺を乗せられない場合は、自宅葬そのものを検討し直す必要があるかもしれません。
そのほか、自宅周辺に参列者の車や霊柩車を駐車するスペースを用意できるかどうかも重要です。駐車場を確保することが難しく、路上駐車などでご近所に迷惑がかかりそうな場合は、参列者に公共交通機関やタクシーの利用をお願いしましょう。

■ 集合住宅の場合は許可が必要

マンションによっては、規約で自宅葬が禁止されていることがあります。まずは規約を確認し、自宅葬が規約違反とならない場合も必ず家主や管理会社に許可をとりましょう。

■ 遠方から参列する親族の宿泊場所の確保

参列者の中に遠方からいらっしゃるご親族がいる場合は、宿泊場所を確保する必要があります。ご自宅の近くに、ホテルなどの宿泊できる施設があるか確認しておきましょう。

■ 参列者の選定

故人とゆっくりお別れできることが自宅葬のメリットであることから、参列者は親族の中でも生前に故人との交流が深かった方に限定しましょう。訃報をお知らせするときは、参列者以外には式の日時を伝えないことがマナーです。双方にとって負担にならないよう、葬儀が済んでから訃報を伝える方法もあります。その際は、お知らせできなかったことのお詫びをあわせて述べるようにしましょう。

■ 参列者の服装

自宅で葬儀を行うときも、一般葬と同様に参列者の服装は喪服が基本です。ただし、自宅葬では家族や親しい親族に参列者が限定されているため、ブラックフォーマルほどかしこまったものではなく「略喪服」でもかまいません。略喪服は「平服」とも呼ばれ、男性なら黒やグレー、紺などのダークスーツ、女性なら黒や紺のワンピース、スーツ、アンサンブルのことをいいます。自宅葬の服装に迷う方もいらっしゃると思いますので、参列者へのご案内には「平服でお越しください」と一言添えておくと親切です。

■ 香典やお供物について

香典やお供物をお断りすることは失礼にはあたりません。ただし、参列者が迷わないよう、また後々トラブルに発展することのないよう、あらかじめ辞退する旨を明確に伝えておくことが大切です。訃報のお知らせに、「故人の遺志により、御香典、御供花などはご辞退申し上げます」と明記しておくと良いでしょう。

■ 葬儀後の弔問対応

自宅葬では参列者が限定されるため、葬儀に参列できなかった代わりに弔問に訪れたいと考える方も多くいらっしゃるでしょう。弔問をお断りすること自体はマナー違反にはあたりません。弔問の申し出を辞退したいときは、故人の意思で香典も弔問も辞退している旨を説明します。それでも弔問に訪れたいという場合は、お相手のお気持ちに配慮し、無下にお断りすることのないよう誠意を持って対応することが重要です。

7.自宅葬の要点まとめ

● 自宅葬とは、斎場などを利用せず、亡くなった人の自宅で葬儀を行うこと。

・価値観の変化や住宅事情に伴って減少してきたが、最近では再び見直されつつある
・自宅葬を行う際は、すべて自身で用意する方法と、葬儀社に依頼して行う方法がある

● 自宅葬を検討するときは、メリット・デメリットの両方について理解することが大切。

・住み慣れた家で、時間を気にせず故人を送ることができるのが、自宅葬の大きなメリット
・斎場やセレモニーホールなどの利用料がかからない分、葬儀費用をおさえることが可能
・近隣住民への配慮が必要、家族の負担が大きいなど、デメリットがある点にも注意する

● トラブルを避け、円滑に自宅葬を行うためには、事前確認や十分な準備が必要。

・葬儀を行うスペースのほか、棺を運ぶ導線、駐車場などを確保できるか確認する
・集合住宅は、家主や管理会社の許可が必要。規約で自宅葬が禁止されている場合も
・参列者は家族や一部の親族に限定し、香典や供物を辞退する場合は明確に伝える

自宅葬・リビング葬について是非大野屋のご相談窓口へお問い合わせください。

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