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テーマ:葬儀の準備

葬儀の受付は誰がする?準備や当日の流れ、挨拶の注意点など解説

公開日:2024/11/12

更新日:2024/11/20

葬儀の受付は誰がする?準備や当日の流れ、挨拶の注意点など解説

葬儀アイコン目次

葬儀の受付は、弔問者を迎え入れ、式の流れをスムーズに進めるために欠かせない重要な役割です。しかし、受付業務には適切な準備やマナーが求められるため、事前に受付の役割や当日の流れなどを把握しておくことが大切です。

そこでこの記事では、葬儀の受付担当の選び方や事前準備、当日の流れ、挨拶のマナーや注意点をわかりやすく解説します。初めて受付を任された方でもスムーズに進められるようにポイントをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

こんな方にオススメ!

● 葬儀の受付は誰がやるのか知りたい人
● 葬儀の受付の事前準備を知りたい人
● 葬儀の受付の当日の流れ・応対方法を知りたい人
● 葬儀の受付のマナーや注意点を知りたい人
● 葬儀の受付担当へのお礼方法を知りたい人

1.葬儀の受付とは

葬儀の受付は、弔問者を迎え入れる窓口として重要な役割を果たします。受付係は参列者へ芳名帳への記名を案内し、香典を受け取り、会葬礼状や返礼品を渡すなど、基本的な応対を担当します。

また、葬儀会場の案内やご遺族への情報伝達など、式の進行を円滑にするための補助的な役割も担います。このように葬儀の受付には、弔問者が安心して葬儀に参加できる雰囲気をつくるとともに、式をスムーズに進行させる役割があるのです。

2.葬儀の受付は誰がする?

葬儀の受付は、喪主やご遺族から信頼されている人が担います。

親族や親しい友人、会社関係者などが選ばれることが多いですが、葬儀の種類や規模によっても受付を任される人は異なります。また、喪主が葬儀の受付を担当することは、基本的にはありません。

葬儀の受付を依頼する人の例

ここでは、一般的な葬儀と小規模な家族葬に分けて、受付担当者の例を紹介します。

葬儀の種類 受付担当者
一般的な葬儀 ・故人の孫やその配偶者
・故人のいとこ
・故人や喪主の友人
・故人の会社関係者
・近隣の親しい方 など
家族葬 ・故人の孫やその配偶者
・故人のいとこ など

ただし、葬儀の受付は誰がやるか明確なルールはありません。そのため、喪主やご遺族が信頼でき、話をしやすい方にお願いするのがよいでしょう。

葬儀の受付代行業者を利用する場合

葬儀の受付は、冠婚葬祭の受付代行業者に依頼することも可能です。ただし、受付代行を依頼する場合は、必ず葬儀受付の実績を確認しましょう。「冠婚葬祭の受付代行」のなかには、結婚式のような慶事の受付が主な会社もあるためです。
また、受付代行を依頼する際は、費用についてもあらかじめ確認しておきましょう。受付代行の費用は、1人当たり10,000円前後が相場です。大規模な葬儀の場合、受付の人数も増えるため、その分費用も高くなる点に注意しましょう。

メモリアルアートの大野屋では、葬儀受付の代行も承っております。実績豊富なスタッフが対応いたしますので、お気軽にご相談ください。

葬儀の事前相談はこちら

3.葬儀受付の事前準備

葬儀の受付をスムーズに進めるためには、事前準備が欠かせません。受付担当者は遅くとも葬儀開始の1時間前には会場に到着し、30分前までには準備を整えるようにしましょう。

ここでは、葬儀受付の事前準備について、具体的な内容を解説します。

親族への挨拶

会場に到着したら、まず親族への挨拶を行います。挨拶をすることで、誰が受付担当なのかを周知することができ、親族の方々にも安心していただけます。

受付係の中で役割を分担

複数人で受付を担当する場合は、事前に役割分担を決めておきましょう。受付係の主な役割は以下のとおりです。

・芳名帳の案内係
・香典・弔電の受取係
・返礼品のお渡し係
・会計

誰がどの役割を担当するかを事前に確認しておくことで、受付業務をスムーズに行うことができます。

会場のレイアウトの確認

葬儀が始まる前に、会場内のレイアウトや受付位置を確認しておきましょう。こうすることで、弔問者が迷うことなく適切なご案内ができます。レイアウト確認の際は、弔問者の動線はわかりやすいか、必要な案内掲示があるか、トイレの位置はどこかなども確認します。

受付に必要な用具・備品の確認

受付で使用する用具がそろっているかも、必ずチェックしましょう。

<受付に必要な用具・備品>

・芳名帳
・香典受け
・名刺受け
・筆記用具
・会葬品・返礼品
・メモ帳
・引換券 など

万一、足りないものがあれば喪主や葬儀社に報告して、葬儀が始まる前までにそろえておきましょう。

4.葬儀受付の応対と流れ

葬儀受付では、弔問者に対する丁寧で適切な応対が求められます。ここでは、葬儀受付での基本的な応対の流れを解説します。

挨拶をする

弔問者が到着した際は、落ち着いて簡潔な挨拶を行います。挨拶の内容は、相手が親族か弔問者かによって異なります。

親族の場合は「この度はお悔やみ申し上げます」とお伝えするのが一般的です。また、相手が弔問者の場合は「本日はお忙しい中をお越しいただき、誠にありがとうございます」と弔問に対するお礼の言葉を述べましょう。

香典を受け取る

香典を受け取る場合は「お預かりします」と言葉を添えながら両手で受け取り、一礼します。

香典は受付で受け取りますが、最終的にはご遺族にお渡しするものです。そのため、受付では「ありがとうございます」ではなく「お預かりします」とお伝えするのが適切です。

記帳を依頼する

弔問者に「恐れ入りますが、こちらにお名前とご住所のご記帳をお願いします」と伝えて、芳名帳のご案内をします。

記帳はご本人のお名前と住所を記入してもらうのが基本ですが、弔問者が上司の代理や会社を代表して弔問された場合は、以下のように記帳してもらいます。

<上司の代理の場合>

・社名
・会社の住所
・上司の名前or代表弔問者の名前

<会社を代表して弔問された場合>

・社名
・会社の住所
・会社の代表者名

会葬品・返礼品を渡す

芳名帳への記帳が終わった方から、会葬品(返礼品)をお渡しします。「ご弔問ありがとうございます。こちらをお受け取りください」などの言葉を添えて、両手でお渡ししましょう。

会葬品(返礼品)は、葬儀に参列してくれた方全員にお渡しするお礼の品です。香典返しとは異なるため注意しましょう。

会場に案内する

会葬品(返礼品)をお渡ししたら、会場内にご案内します。弔問者のご年齢に合わせて、必要に応じて入り口まで付き添いサポートしましょう。

香典を会計係に渡す

弔問者が会場内に入られたら、香典のお名前と芳名帳のお名前を確認したうえで、会計係に香典を渡します。スムーズにやり取りができるように、会計係は常に受付の後方に控えておきましょう。

5.葬儀の受付のマナー・注意点

葬儀の受付を担当する際は、弔問者が落ち着いて式に参加できるよう、適切なマナーを意識することが重要です。ここでは、受付での挨拶や言葉遣い、立ち振る舞い、身だしなみについての注意点を解説します。

挨拶のマナー・注意点

受付での挨拶では、大きな声を出さず、控えめで落ち着いたトーンを心がけましょう。
「この度はお悔やみ申し上げます」や「本日はお越しいただき、ありがとうございます」といった挨拶が一般的です。天候が悪い日は「お足元が悪い中、お越しいただきありがとうございます」といった言葉を使用することで、弔問者への気遣いを表現できます。
また、一般的な仏式葬儀では、親族に対してはお悔やみの言葉をお伝えしますが、神道では「御霊(みたま)のご平安をお祈り申し上げます」などの表現も使用します。
また、キリスト教葬儀の場合は、仏教とは生死観が異なるためお悔やみの言葉は使用しません。「安らかなお眠りをお祈り申し上げます」などの表現を使用しましょう。

言葉遣いのマナー・注意点

言葉遣いは礼儀正しく、弔問者に敬意を表して丁寧語や敬語を正しく使いましょう。葬儀は厳かな場面でもあるため、カジュアルな言葉遣いは避けるよう心がけてください。

芳名帳のご案内や会葬品(返礼品)のお渡し、会場へのご案内の際は、早口にならないよう注意し、丁寧に言葉を伝えましょう。

立ち振る舞い・返礼品の渡し方の注意点

受付では、静かで落ち着いた動作を心がけましょう。香典や会葬品(返礼品)などの受け渡しの際は、片手ではなく必ず両手で手渡します。

弔問者が多い葬儀では、受付に人が並んでしまい、気持ちが焦ってしまうかもしれません。しかし、慌てず落ち着いた立ち振る舞いを意識し、お1人ずつ丁寧に対応します。

また、携帯電話は必ずマナーモードにして、音を立てないよう配慮しましょう。

身だしなみのマナー・注意点

受付を担当する方の服装は、喪服が望ましいとされています。

<男性の服装・身だしなみのポイント>

・ブラックフォーマルの喪服
・白無地、ブロード素材のワイシャツ
・黒無地で光沢のないネクタイ
・黒無地の靴下
・黒の革靴

<女性の服装・身だしなみのポイント>

・ブラックフォーマルのスーツやアンサンブル、ワンピース
・スカート丈はひざが隠れる程度
・黒の透け感のあるストッキング
・光沢のない黒無地のパンプス
・メイクや髪型は華美なものは避け、落ち着いた印象を心がける

6.葬儀の受付をしてくれた方へのお礼

葬儀の進行をサポートしてくれた受付担当者には、心づけをお渡ししたり葬儀後の食事にお招きしたりして感謝の気持ちを伝えましょう。

心づけをお渡しする

受付を担当してくれた方に感謝を伝えるために「心づけ」として現金をお渡しすることがあります。現金は不祝儀袋に入れ、表書きに「御礼」「寸志」と記します。
「御礼」は主に、相手が目上の方である場合に使用します。親しい間柄の方や喪主の友人など「御礼」では堅苦しく感じる場合は「寸志」という表書きがいいでしょう。
心づけの相場は、3,000円〜5,000円程度が一般的ですが、金額は葬儀の規模や担当者との関係性によって異なります。

お礼の品をお渡しする

現金の心づけではなく、お礼の品をお渡しする場合もあります。とくに、親しい間柄の方の場合、現金だと相手が遠慮してしまうかもしれません。その場合は、受け取りやすい品物をお礼としてお渡ししましょう。

お礼の品は「きえもの」と呼ばれる後に残らないものがふさわしいとされています。

<お礼の品の例>

・コーヒーや紅茶などの飲み物
・お菓子
・調味料
・洗剤 など

きえものではありませんが、白無地のタオルなどもお礼の品として多く用いられています。なお、お礼の品をお渡しする際は「かけ紙」をつけ、心づけと同じく表書きには「御礼」または「寸志」と記載します。

葬儀後の食事にお招きする

葬儀が終了した後、感謝を込めて受付を担当した方を「精進落とし」にお招きすることもあります。

精進落としは、火葬後に行われる食事会のことです。従来は、初七日法要のあとに行われていましたが、現在では「繰り上げ初七日」として、葬儀当日に行うのが一般的です。

精進落としには、火葬に参列された僧侶やご遺族、親族、故人と親しかった友人・知人が参加します。受付を担当される方も、喪主や故人と近しい間柄の方が一般的であるため、精進落としの際にお招きして、直接感謝の気持ちを伝えるといいでしょう。

7.葬儀受付を担当する際は、準備や流れを把握しておきましょう

葬儀の受付は、弔問者の受け入れや香典の受け取り、芳名帳のご案内、会葬品(返礼品)のお渡し、会場へのご案内などを担当する、葬儀をスムーズに進行させるために欠かせない存在です。

一般的に葬儀の受付は、喪主はご遺族が信頼できる間柄の方にお願いします。家族葬では、故人の孫やその配偶者、いとこなどが担当し、一般葬ではそれに加えて故人や喪主の友人、故人の会社関係者、近隣の親しい方などが担当することもあります。

葬儀の受付を担当することになったら、事前の準備や当日の流れ、マナーや注意点を把握して、適切な対応を心がけましょう。

メモリアルアートの大野屋では、ベテランスタッフが常に待機しております。葬儀や法要について、お客様それぞれのご状況をお伺いし、お悩みに沿ったご提案をさせていただきますので、いつでもお気軽にご相談ください。

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